感動をありがとう2

2001年6月25日
まだ、目の覚めない僕たちは決勝戦を迎えた。
時間は13時、相手はO高校(昨年の全国2位である)
正直、誰もが完敗を意識した。
相手チームも味方選手もギャラリーも・・・完全なアウェー状態である。
平均身長も10cm違うし、選手もこっちは7人しかいないのに相手は12人もいる。
しかも・・・一人・・・外人じゃないの?
ここは日本だよな?
ムードも体格も人数も技術も・・・歴然たる差がある。

でも、このままでは負けられない。
ここで勝ったら格好いいじゃん!
せめて窮鼠、猫をかむ・・・あるいは逆境の心理学でいきたい。
ひたすら相手の穴を捜した。

もともと、決勝ではここと当たるのがわかっていたのでチェックはずっとしていた・・・

微かだが・・・穴はあった。
あまりにも高すぎる身長に頼るあまり外からのシュートの得点が少ないこと。
ガードのファールが多いこと。

はっきり言ってうちは攻撃中心のチームだが
思い切って守備中心、ロースコアゲームを目指し試合前に選手に伝えた。
それでも選手の不安は消えない・・・

試合は始まった。
やっぱり強い。常にペースをつかまれる。
ただ、守備的にひいたおかげで致命的にかつ連続して失点をすることは防いでいる。
攻撃も相手の守備がよすぎてとてもじゃないが切り崩せない。
そこで相手のガードの所から切り崩していく。
ここでうれしい誤算が生じた。

ガードの選手は前の試合での退場もあってか無理をしない。
そのしわ寄せは、その後ろの外人?に降りかかった。
外人がファールを繰り返す。そして・・・退場。
決してクリーンなバスケットではないがルールにのったバスケットである。
これで勝負が出来る。

試合時間のこり10分での外人の退場。
7点差で負けている・・・
でも、流れはこっちに傾いた。

そして残り1分。
同点に追いついた。
もしかしていけるかも・・・という雰囲気が会場をも味方に付ける・・・
なんか、スラムダンクで湘北が山王に勝つシーンが再現されるようだった。

しかし外人に変わってコートに入った選手がこの場面で仕事をした。
ずっと足手まといだった・・・素人同然だった・・・でも決勝のゴールを入れられた。

試合前に描いた勝利への仮想は予想以上にうまくいった。
しかし・・・相手チームに、桜木花道がいようとは・・・
まだまだ監督としては甘い一面を見せてしまった。

それでも、得るものはあった。
棄権を覚悟したチームがここまで善戦したこと。
初めは完敗を予感させた決勝戦が接戦であったこと。
高飛車な選手が自らの練習不足を認め、反省していたこと。
反発していた平井さんが涙まで流して感激し
夜遅くに電話をくれて、今後について明るい話が出来たこと。

今日は感動をありがとう。
今後、どうなるかはわからない。
それでも、彼らの人生に一つでも誇れるものがあればと思う。
ただ、それでも2位に甘んじることなく上を目指して欲しい、常に向上心を持って欲しいそう思う日々であった。

僕も・・頑張りたい。でも・・・どうかな?

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